スクールについて

About Us

EIM(École d’interprète médical)
フランス語医療通訳スクール
とは?

EIMフランス語医療通訳スクールは、医療通訳に必要な基礎的な医療の知識、ネイティブに伝わるフランス語表現、想定される会話をオンラインで学べるスクールです。
実践的なフランス語を動画とテキストの教材でわかりやすく解説。動画は好きな時に何度でも視聴でき、ご自分のペースで学習を進めることができます。教材で学びわからなかったところは、講師とのオンライン質問会で解決することができます。

講師はフランスとカナダ(フランス語圏)の医療機関に勤務経験のある現役日本人看護師が務めます。フランスとカナダ両方のフランス語表現や、それぞれの国と日本の医療との違いを学ぶこともできます。教材のフランス語部分はネイティブが発音しています。

また、通訳者のためのメンタルケア講座があるのも本校の特徴です。重症患者の通訳は、通訳者にとって想像以上に精神的な負担になることがありますが、事前に対策をとることでストレスを緩和することが可能です。医療通訳の活動を続けるために、知っておくべきとても重要な内容です。

Message

医療通訳と聞いて皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。

4年前、私がガイドする予定だったフランス人のお客さまが空港で倒れ、初めて医療の場での通訳を経験しました。
慣れない医療現場では、衝撃的なものを目にする場面もあり、緊張の連続でした。
つい先ほどまで元気だったのに、意識を失ってしまった患者さんの病状をご家族にお伝えするのは、とても辛く通訳する私も声が震えました。
それでも、患者さん、ご家族、医師、看護師、医療事務の方が揃った診察室で、この5人を繋ぐのは自分しかいないのだ!と思い、プレッシャーで押し潰されそうになりながらも必死に言葉を紡ぎ出し、なんとかその場を乗り切ることができました。

単に言葉を訳すだけなら翻訳アプリで充分でしょう。
ただ医療通訳は、「その場の空気を読んで自ら言葉がけをする」というアプリには絶対にとって代われない非常に重要な役目があります。

私がEIMフランス語医療通訳スクールを設立したのは、一人でも多くの外国人患者さんに安心して日本の医療を受けていただきたいからです。
もちろん、医療通訳をするには確かな技術や経験が必要です。
ただ、資格の有無や所属にとらわれて目の前にある本来の目的「患者と医療者を繋ぐこと」を決して忘れてはいけないと思っています。

コロナ禍に低迷したインバウンド業界も明るい兆しが見え始め、今後ますます医療通訳のニーズは増えていくでしょう。
多くのフランス語学習者が医療通訳の知識を身につけ、医療現場に出てくださることを願っています。

スクール代表

加納 信子